【通話催眠に掛かる側の自衛について】最終更新2020/05/29

この記事を書いた人:アル@趣味程度の催眠Twitter@hypno_real

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・・・絶対読んで欲しい

・・・冷静に読んで欲しい

・・・それ以外だけど大事

 

<そもそも>
「催眠そのものがキケンだ!」という方は、流石に、回れ右、でお帰りください。
ここでは、「対面催眠に対して、通話催眠はどうか?」というお話をしています。
対面催眠のみを行う催眠術師さんの中には、「通話催眠は問答無用で危ない」と言う方もいらっしゃいます。
もちろん、「通話催眠で大きなミスをやらかして、その界隈から手を引いた催眠術師さんが居たり」、「通話催眠には回線切れなどの危険性が常に伴う」ことなどは理解しています。
しかし、それらは程度の問題だと考えます。
白米でも、食べ過ぎたら喉に詰まらせたり、お腹が痛くなったり、更には糖尿病になる可能性があります。つまり、何事もやり過ぎは問題だ、ということです。
なので、この記事では、『1:1の通話催眠をするのであれば・・・』という前提でお話を進めていきます。

 

<この長文記事を書くにあたって>
「俺は正しい!他は間違っている!」と正義感を振りかざしているわけではありません。
また、「他を蹴落として、自分が話し相手を多く取ろう」という下心があるわけでもありません。
本当に淡々と思うがままに書いています。
こんな顔で→(・ω・)

 

<前書き>
私は通話催眠をやり始めてそこそこ長いですが、実は「とあること」をずっと密かにおこなっていました。
それは初回の雑談の時に、「過去に対面/通話問わず、イヤな催眠体験をしたことはありますか?」と必ず聞いておくことでした。
すると、過去に「通話催眠」を受けたことのある女性は、かなりの割合で『イヤな思いをした・キケンな体験をした・セクハラを受けた』と答えたのです。その割合は8割を軽く超えていて、「実は・・・」と教えてくれたのです。(ちなみに、男性へのインタビューの結果では、『イヤな催眠体験は無い』がほとんどの回答です。)
その中身は、初めは普通に催眠をしていたのに、「急に『貴方は段々、本名や住所が言いたくな〜る』と誘導してきたり」、「主従関係を求めてきて、『ご主人様と奴隷』の立場を作ろうとしてきたり」と様々です。
では、通話催眠自体が「」なのでしょうか?そうではありません。
【A:通話催眠を掛ける側に悪意があるか、悪意が無くても危険性を認識しておらず、結果的に問題を起こすパターン。】
Aは書いての通りです。しかし、この記事では次のBを大きく取り上げたいのです。
【B:通話催眠に掛かる側が、興味本位のみで通話催眠に近付いてしまうパターン。】
Bは、これから通話催眠に掛かりたいと思っている初めての人や、トラブルが起こらなかった経験者にとっては何の事か分からないかもしれません。
では、1:1で個室のような秘密空間においてお話をする例として、病院でのお医者さんとの診察を思い浮かべてください。
お医者さんにも善し悪しはあるかもしれませんが、少なくとも国家資格を取ってお金を稼いでいるので、責任は存在しますし、何かあれば貴方は訴えることもできます。
また、患者側である貴方が医療知識を持っている必要は無いです。貴方が「先生、私はこの症状があるから、風邪なんです。〇〇の薬を出してください」と言う必要はありませんよね?
しかし、通話催眠はどうでしょうか?ハッキリ言って、そこら辺のタダの人間が勝手にやっているだけの場合がほとんどです。そこに責任感はありますか?貴方は自分で自分を守らなければいけません。そのための【自衛】を、この記事では長々と書いているのです。

 

<注意書き>
※下記はあくまで例です。「〜さんが言ってたから、全部必要!」とか言わないでください。マニュアルなんかじゃないです。
あと、「当たり前」ですが、恋人間のplayとかにも必要ありません。自由にしてください。
以下は、【赤の他人との初回通話】でのお話です。勘違いしないでください。
更には、「これに沿っていないから、別の人は悪い人だ!」なんて他人を叩かないように。私は知りません。
(ここまで強く言わないとわかってくれない人もいるので・・・。)

 

<本文>
①いきなり催眠をかけられるのは避けましょう。
【相手は貴方のことを知りません。】
ムダに感じるような雑談も、本当は貴方の事を知るために必要です。基本的に、雑談を上手に楽しくすればするほど、催眠は上手くいきやすいです。
【動物になってみたいなら、貴方が猫派か犬派かを共有している方が話は早いでしょう?】


②どこからが催眠のスタートで、どこまでが催眠のゴールかを、明確に相談しましょう。
【もう二度と会わないかもしれない相手に、非日常を任せるのはリスクが高いです。】
通話の後にも効果を発揮する催眠を望むなら、責任は貴方にしかありません。
【居酒屋で酔っ払ってる間は貴方と居酒屋には関係性がありますが、居酒屋を出た後の道路でコケるのは自己責任です。】


セーフワードを決めましょう。
【『嫌よ嫌よも好きのうち』かどうかなんて、その時は分かりません。】
お互いに後出しジャンケンは無しにするために、「このワードを口にしたら、『全ての行為をストップする』約束」をしておきましょう。


④貴方が催眠について【学問的に】詳しく知る必要はありませんが、
【掛ける側は自分が何をしているのか、理解している必要があります。】
自分の疑問が無くなるまで、適当でいいので質問をしてみましょう。
【正確な学問的な答えを求めるのではなく、掛ける側がどういう意見なのかを確認してください。】


⑤相手に任せるのでは無く、自分からも対話に参加しましょう。
【受動・能動の関係ではなく、対等な立場と、健全な距離感を保ちましょう。】


⑥回線落ちなどの不測の事態に、どうするか取り決めしておきましょう。
Amazonの宅配便が急に来たら、貴方は正常な判断が出来ますか?】


⑦「通話催眠は対面催眠の劣化」と言われることが多いですが、実は勝っている点もあります。
【身の危険を感じたら、迷わず通話終了ボタンを押して、ブロックしましょう。】

 

<後書き>
ここまで読んでくださって、ありがとうございました。
しかし、全部読んだにも関わらず、まだトラブルが起きてしまう場合は、それはもはや「通話催眠のせいでは無い」です。
トラブルが起きた場合、一度、通話催眠というもの自体から距離をおきましょう。貴方のネットコミュニケーション能力全般に問題があると考えてください。

【ネットの海は性善説ではありません。】